一般社団法人 アジア教育交流研究機構

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2019年12月

AAEE2019年活動報告会「交流、友情、そしてグローバルパートナーシップ ―多文化共生時代の学生交流プログラム―」を開催いたしました!

11月17日(日)、JICA地球ひろばにて、AAEE主催の「交流、友情、そしてグローバルパートナーシップ ―多文化共生時代の学生交流プログラム―」を開催いたしました。外務省、JICA地球ひろば様にご後援をいただいたほか、多くの方々にご参加いただき、深く感謝しております。

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本報告会では今年8月・9月にベトナムとネパールにて行われた3つの学生交流プログラムの活動報告、ならびに当機構(AAEE)の支援のもと学生が行ったクラウドファンディングに関する報告を行いました。

来ることができなかった皆さまにお伝えできるよう、当日の様子をリポートいたします。

c5a4d3d87ff53134cb63899db330a0154_4620693218539203459_191204_0049.jpg 司会・進行役は今年ベトナムプログラムに参加したAAEE学生アシスタント望月みやびと太田萌香。二人はベトナムの伝統衣装"アオザイ"を身につけて司会役にいどみました。心なしか会場にベトナムの雰囲気が伝わってきます...。

《開会の挨拶、当機構2019年活動総括》
 当機構(AAEE)代表理事の関昭典と学生アシスタントの大瀬朝霞がAAEEの概要・理念を説明いたしました。関昭典先生がおっしゃった"出会い"、"交流"、"熟考"、"言語化"というAAEEが理想とする国際交流のプロセスがとても印象的です。

《①VJEP (Vietnam-Japan Exchange Program)》
 8月、ベトナムにて行われたVJEP (Vietnam-Japan Exchange Program)の活動報告。この発表はVJEP参加者全員(東あいか、浅岡なつき、太田萌香、奥本咲英、佐久間彩果、神保咲、旗手有菜、三浦桃花、望月みやび、山下唯)が行いました。"Who are you?" ―"V!J!E!P!"という元気な掛け声から始まり、映画が始まるかのようなオープニング映像...。彼女たちが創り出すVJEPワールドにすっかり飲み込まれてしまいます。
 c5a4d3d87ff53134cb63899db330a0154_4620693218539203459_191204_0025.jpgベトナム人学生との異文化間交流のなかでの困難やそれを通じて得た学びを、単なるプレゼンテーションだけでなく、劇、ディスカッション...と様々な形式を取り入れて伝える、自由で盛りだくさんの発表内容でした。それらの発表を自由に力強く行う彼女らの姿をみて、観客の皆様にもVJEPの生の雰囲気が伝わったのではないでしょうか。
 ベトナムでの交流プログラムでは、異なる環境で育った現地学生との交流はもちろん、ホームステイを通じて地方での生活体系を体験することやベトナム特有の政体である社会主義を肌で感じることにも焦点が当てられました。参加者10名全員が上にも述べたような自由な発表を行うことで、そういった経験ひとつひとつに対して参加者がそれぞれに感じたことが、観客の皆様に伝わったのではないかと思います。

《②Mero Sathi Project (8月)》
 8月のネパール・日本学生交流プログラムMero Sathi Projectについての活動報告です。報告の進行役と思われる3名(小林幹直、山口紗季、佐久間優乃)が出てきます。と思った矢先、唐突に始まる映像。ニュース番組のようなオープニング映像を経て、発表者の小林さんが軽快に話し始めます。その姿はまるでニュースキャスターのよう...。ニュース番組の形式を模していて、「CM」としてネパールで撮った短いおもしろ動画を流すなどエンターテインメント性にあふれた発表でした。形式もさることながら、内容もプログラムテーマ「幸福と教育」にそくした充実したものでした。c5a4d3d87ff53134cb63899db330a0154_4620693218539203459_191204_0047.jpg
 発表者は小林さん、山口さん、佐久間さんの3名でしたが、映像のなかでは「リポート」という形で他の参加者の皆さん(小林晴美、武内優宝、森脇楓子)も登場しました。当日全員は参加できないとしても、プログラム参加者全員で協力して活動報告を作り上げることを意識されていたようです。8月Mero Sathi Projectチームの団結力がうかがえますね!
 「Mero Sathi Projectはめちゃくちゃ楽しい。それと合わせて、ネパールは多くの魅力に溢れた国です。」そう語るのは発表者の小林さん。Mero Sathi Projectの"楽しさ"は、発表を通じてかなり伝わってきました。ニュース番組という自由でおもしろい発表形式のアイデアからもその"楽しさ"はうかがえますよね。また、彼自身このプログラムがなければネパールについて考えることなどずっとなかっただろうと言っておられました。この報告会を通じてネパールについて一人でも多くの方に興味をもっていただけるといいですね。

《③Mero Sathi Project (9月)》
 9月のネパール・日本学生交流プログラムMero Sathi Projectについての活動報告です。発表者は9月Mero Sathi Projectの参加者である東京経済大学 関昭典ゼミの皆さん(海野真由、石野田明日葉、小山純平、井上亮、西澤朱里、鈴木詩織、井原千怜、遠藤寛太、尾崎万葉)です。こちらも観客も皆様が思わず興味を惹かれてしまうオープニング映像から始まりました。発表を通して映像や写真がふんだんに使われており、プレゼンの背景となっていた素敵なネパールの写真には心惹かれました。また、ネパールの伝統衣装であるクルタを着用されていたので、"ネパールらしさ"をより深く感じることができました!
76609908_825260981262222_3354318494094065664_o.jpg 発表の中で特に印象的だったのは、「純ちゃん失踪事件」です。なんと、プログラム中「純ちゃん」こと小山純平さんが突然いなくなってしまったようなのです。興味を惹かれたのは、その時の日本人とネパール人の反応の違いです。日本人は少し心配しつつもじっと待っていましたが、ネパール人は動揺して泣き出してしまう人もいたそうです。それは日本とネパールの"愛"の形の違いであると同時に、プログラムを通じて築くことができた"友情"の深さでもありました。いずれにせよ、日本では体験することができない異文化体験ですね。
 そのほかにも、ネパールが抱える教育問題や、その背景にあるカースト制度、インフラの未整備などの問題についてのプレゼンもとても興味をそそられました。

 

《クラウドファンディング、及び国際学生サミット総括》
 東京経済大学の関昭典ゼミナールのゼミ生である海野真由さんと石野田明日葉さんが、
今年当機構(AAEE)の支援のもと学生が主体的におこなったクラウドファンディング、並びにその取り組み公約として掲げ、9月にネパールで開催された日本国際学生サミットについて説明しました。
クラウドファンディングの詳細についてはこちらのリンクからご覧ください。
https://readyfor.jp/projects/24934

75567349_825272074594446_5452325450284007424_o.jpgこのクラウドファンディングは、AAEEのネパールメンバーが過去の調査の中で出会ったダリット(不可触民)の男の子スディップくんがシャムロックスクールに通う多恵に必要な学費の72万円を集めることを目的に行われました。シャムロックスクールは、ネパールのポカラにある貧困やカーストが低いことなどにより困っている子ども達に、質の高い教育を提供することを目指す全寮制学校です。

また、クラウドファンディングの公約としても掲げられ、9月にネパールで開催された国際学生サミットは、
スディップくん一人を救うことをクラウドファンディングの主目的とでず、スディップくんやシャムロックスクールのことをクラウドファンディングにおける活動を通して紹介することで、ネパールの問題や世界の貧困の問題を日本の皆さんと一緒に考えていくことだそうです。
特に、サミットの中で行われた石野田明日葉さんのスピーチをほんの一部拝見しましたが心を震わされました。
当機構(AAEE)Facebookにて石野田明日葉さんが国際学生サミットで行った感動的なスピーチの原稿を公開しておりますので、よろしければご拝読下さい。(コメント欄にリンクを貼っています)
【AAEE9月16日投稿リンク】
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=772346579886996&id=382811615507163&sfnsn=mo

発表者のお二人は、クラウドファンディングの際に感じた熱い思いや苦悩を語っておられました。聞いているこちらも胸が熱くなりました。

 各プログラムの個性があふれていて、内容も深い充実した報告会とすることができました。本報告会を通じて、各プログラムでの"学び"を皆様に少しでも追体験していただけたとすれば嬉しい限りです。また当機構(AAEE)の活動をご理解いただき、興味を持っていただけたのなら幸いです。
 今回のイベントの開催にあたり、ご後援くださった外務省、JICA地球ひろばの皆様、ご来場くださった皆様、ご支援・ご協力してくださった皆様におきましては重ね重ねお礼申し上げます。