一般社団法人 アジア教育交流研究機構

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2020年12月28日

【12月27日開催】AAEE主催 国内向け定期勉強会「インターセクショナリティを考える〜国籍・人種・宗教・言語の枠組みを超えて見つけた自分らしさ」を開催いたしました!

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2020年12月27日(日)に、AAEE, アジア教育交流研究機構主催 国内定期勉強会シリーズを開催いたしました、今回の勉強会シリーズの共通課題は「多文化共生」。多様な価値観や文化背景を持つ方々との対談を通じ、「多様性」の観点で日本社会の現状や課題を探っていきます。

記念すべき第一回は「インターセクショナリティを考える〜国籍・人種・宗教・言語の枠組みを超えて見つけた自分らしさ〜」をテーマに、オンラインで開催いたしました。

 

第一部では、今回のゲスト、ラジャビ・モナさん(在日イラン人)と当機構代表理事である関昭典教授との対談動画を視聴しました。ラジャビ・モナさんは、5歳の時に来日され、日本の中学校・高校、大学を卒業されました。動画内では、「外国人」として日本で育ってきたこれまでの人生を振り返り、日本の学校に通う中で日本の習慣に苦労したこと、大学生時代に留学先のマレーシアでご自身のアイデンティティに向き合われてきた経験をお話しいただきました。動画の最後には、これから多文化共生時代を生きていく参加者に向けて、「日本人」と「外国人」という枠に囚われてしまうのではなく、一個人として、また、違いも「その人の個性」として、もう一歩踏み出して、その人の「個」を知る努力をして欲しいというメッセージを頂きました。

 

勉強会後の事後アンケートでは、ラジャビ・モナさんのお話について、参加者からこのような感想をいただきました。(以下抜粋)

 

・違うところを知るときに「そうなんだ」じゃなくて、一歩踏み出して、「それで」という学びを試してみたいです!

・ラジャビさんのお話を通して、日本社会に生きるイラン人の目線に立って考えさせられ、逆に日本らしさとは何だろう?という疑問がわいてきた。

・日本でもグローバル化・多文化という風に言われているが、いまだに海外の方に対して壁があり閉鎖的な部分があるという気づきがあった。

・私は日本の教育しか知らず、それを「当たり前」として受けてきた人間なので、モナさんのお話はとても勉強になりました。日本は今後どんどん多様化が進んでいくだろうなと思います。今回学んだことを踏まえて、改めて多文化社会での教育のあり方、多様な価値観、考え方を認め合う社会のあり方を考えていきたいです。

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第二部では、ラジャビ・モナさんの対談動画を振り返り、日本全国のみならず世界中(カナダ・マレーシア)から集まった他の参加者で「アイデンティティと多文化共生」について意見交換する時間を持つことができました。

IMG_2465.JPGのサムネイル画像最初のアイスブレークセッションでは、自己紹介だけでなく、お互いのことをより深く知るために「自分をひとことで表すと?」というテーマで話し合いを行いました。ある参加者は自分を例えるのに「2」を用いて、二面性があること、二つの大学に所属していると紹介してくれました。また、ある参加者は自分のことを「マグロ」に例えて、常に前進し続け、じっとしていられない性格であることをユニークに話してくれました。このように、多様な答えが多く出たことで、みな初対面でしたが非常に盛り上がり、すぐに打ち解けることができました。

 

その後、参加者それぞれの「アイデンティティの定義」について意見を共有しました。マレーシアからの参加者は「信仰」がアイデンティティのほとんどを占めていると話してくれました。今回参加された方々も、生まれ育った場所や背景、受けてきた教育は多様であり、単に学術的に定義づけられた「アイデンティティ」の傾向には当てはめることのできない「自己認識」の様々な「カタチ」があると気づくことができました。

 

最後に、これからの多文化共生社会を生きていく、また形作っていく一員として、在日外国人の存在に焦点を当てて「自分にできることは何か?」を考える時間を持ちました。参加者の中には、身近に外国人の方はいないが、みなが多様であり違うことが当たり前という意識を持つこと、それを受け入れる、また積極的に知ることが自分にできることなのではないか、と表明してくれた方もいました。

 

今回は、動画視聴とディスカッションを通して多様な価値観を知るだけでなく、ラジャビさんにも実際に登壇いただき活発な質疑応答が行われるなど、参加者の関心のあることに対して学びを深められる時間になりました。今回のイベントで貴重なお話をしていただいたラジャビ・モナさんをはじめ、全国各地から参加いただいたみなさまに心より御礼申し上げます。