一般社団法人 アジア教育交流研究機構

活動を知る

2016年12月

「パートナーシップの輪を築こう〜14年後の持続可能な世界をめざして〜」を開催しました!

  2016年12月3日、東京経済大学の進一層館にてAAEE2016年度活動報告会を開催しました。

報告会ポスター.jpg

内容はプレ・イベント、第1部、第2部の3部構成。

unnamed (2).jpgプレ・イベントでは今夏ベトナムとネパールにて開催したVJEP(Vietnam-Japan Exchange Program)、NJEP(Nepal-Japan Exchange Program)、VJYE(Vietnam-Japan Youth Exchange)の3プログラムがプレゼンテーションを行いました。

それぞれ個性的な内容で、各プログラムの雰囲気を伺い知ることができました。来場者の方々からも拍手喝さい、大好評をいただきました。3つのプログラムの報告を同時に聞くことでAAEEの学生交流プログラムのコンセプトがよく理解できました。

第一部では、ゲスト講師の山本嘉昭先生に講演をしていただきました。山本先生は南スーダンの紛争地域で「国境なき医師団」派遣医師としてご活躍されていた産婦人科のお医者さんです。現在は東北大学病院周産母子センターに勤務する傍ら、ネパールの貧困地域でボランティア医師

もされています。ご講演ではそれらの経験をお話ししてくださり、他の学生たちに比べ圧倒的な経験の多さから先生のお言葉には深さが感じられました。山本先生は「支援としての国際協力においては、支援される側とする側双方のプライドを大切にすることが大切である」と仰っていましたが、これはAAEEの国際交流規則「他者への尊敬」に通じるものがありました。

第2部のパネルディスカッションでは、当団体代表理事であり、東京経済大学准教授の関昭典先生がモデレーターを務め、パネラーとして各プログラムの参加学生1名と山本先生にもご参加いただきました。AAEEは「腹を割って話し合う」ことをすべての活動の目標としているのですが、それを象徴するようなエキサイティングなシーンが度々見られました。私が一番印象に残ったのはベトナムプログラムのメンバーの価値観変容に関する発言について、「たった一回の出来事で価値観が変わったという言い方には違和感がある」と指摘したシーンです。ベトナムプログラム参加学生の反論を受けて、関先生が「対立点を明確にし、それについて時間をかけて腹を割って真剣に議論を深めていけるというのが大学生の醍醐味。これからも本音で人間関係を深めてほしい」と仰いました。AAEEでの一年間の活動を集約したような場面でした。

最後にサプライズとして、「Mero Sathiプロジェクト」復活宣言がなされその理由が報告されました。ネパール地震緊急プロジェクトとして昨年4月に緊急に立ち上げ、今年7月に幕を閉じたのですが、特にネパールやベトナムの皆さんから「せっかく名前が定着してきたのだから、続けてほしい。メロサティバンドはとても人気がある」という声が相次いたのだそうです。また、東京経済大学や上智大学にはすでに「Mero Sathi」というサークルも立ち上がっております。この状況を総合的に検討し、今回、当プロジェクトを少し形を変えて復活するという判断に至ったそうです。
来場者が一体となって国際協力やパートナーシップのあり方について検討することができ、素晴らしいイベントだったと感じています。
ご後援くださった外務省、JICAの皆さま、施設提供を始めすべてにおいてご協力くださった東京経済大学の皆さま、山本嘉昭先生、ご来場くださった皆様、そしてAAEEを応援してくださっているすべての皆さまに心より感謝申し上げます。

最後に、来年も2月にネパール、8月にはベトナム、ネパール、9月にもどこかの国での国際学生交流プログラムを予定していますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

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