2021年09月
AAEE主催の「Bangladesh-Japan Exchange Project 2021~From Extrospection to Introspection~」(BJEP2021)が、8月22日から8月28日にかけて開催されました。昨年に引き続きオンライン上での開催となりましたが、両国合わせて12人の学生はDeep Cultureというテーマに基づき活発な議論を交わし、自己のアイデンティや価値観について考察を深めました。
プログラムの前にプレプログラムを3日間 (8月7、11、16日) 行い、両国の表層文化について学びました。
<プレプログラム1日目>
プレプログラム1日目ではAAEEの代表理事である関昭典教授からお言葉をいただき、その後自己紹介をしました。初対面ながら落ち着いた雰囲気の中で、趣味や大学生活,お互いの国の言語について紹介し合いました。
<プレプログラム2日目>
プレプログラム2日目では服・食べ物・言葉をテーマに文化交流を行いました。それぞれが伝統的な衣装を着てセッションに参加し、それらの衣装について紹介し合いました。スナックやご飯を持ち寄って食べながら会話を交わしたり、簡単な言葉を教え合ったりするなど、とてもリラックスした雰囲気の中、交流を楽しみました。
<プレプログラム3日目>
プレプログラム3日目では教育や学校生活について、プレゼンテーションとディスカッションを行いました。白熱した議論を行う一方でアイスブレイクのゲームを行ったり、談笑したりするなど,とても良い雰囲気でプレプログラムは終了しました。
<プログラム1日目>
開会式は長年AAEEを応援してくださっているバングラデシュのBRAC大学のMahboob Hossain教授をゲストに迎え、AAEEの代表理事の関昭典教授や、バングラデシュの貧困撲滅を目指すSWITCHファウンデーションのMuinul Faysal氏もご列席の下、盛大に行われました。開会式後は、Deep Cultureについてアイスブレイクも兼ねてゆったりと話し合いを行い、初日とは思えない暖かな雰囲気で1日目を終えることが出来ました。
<プログラム2日目>
2日目は社会と個人の関係をテーマにディスカッションを行いました。互いの国の社会問題や暗黙のルール,語られない部分などを共有しながら、社会と私たち個人との関わりを探りました。参加者たちは白熱した議論を行い、充実した様子でした。
<プログラム3日目>
プログラム3日目は家族をテーマに、参加者がブレークアウトルームに分かれてディスカッションを行いました。始めに両国の一般的な家族構成や家族観を共有し、その後 " What values did your parents pass on to you?"や " Who is considered "family" for you?"というような個人に焦点を当てた質問を互いに投げかけ、家族がアイデンティティや価値観の形成にどのように影響しているかを探りました。
<プログラム4日目>
プログラム4日目は、深層文化に個人レベルでアプローチする、BJEP2021において最も深くお互いの内面に入り込んでいくコンテンツとなりました。過去の経験や環境などがどのように今の自分のあり方に影響を与えているのか、価値観・モチベーションの背景にあるものは何かなど、個人の生き方や個性に深入りした議論を行いました。ディスカッションを通して参加者同士が自分自身と相手を深く理解し、客観的に自分を見つめ直す機会となりました。
<プログラム5日目>
プレプログラムからプログラム四日目までの活動のまとめを兼ねて、イベントに向けての準備を行いました。参加者7人によるBJEP2021についての説明と学んだことのプレゼン、参加者四人による個人スピーチという主に二つのグループに分けて準備を行いました。
<プログラム6日目>
インドネシア・日本・ベトナムなど様々な国の学生が集まる中のイベント一日目でした。緊張が漂う中、いざ始まると参加者たちが自信をもって発言する様子が伺えました。オンラインで行われたイベントでしたが、Zoomのチャットを活用した視聴者との双方向性が印象的でした。
<プログラム7日目(最終日)>
バングラデシュのダッカ大学の副総長のProfessor Dr. Md. Akhtaruzzaman、Asa大学の副総長Professor Dr. Dalem Chandra Barman、ダッカ大学のProfessor Salma Akhter、BRAC大学のProfessor Dr. Mahboob Hossain、バングラデシュのAdministrative Office, United Nations Population (UNFPA)の Ms. Tahmina Begum 5名をゲストに迎え、イベント二日目(最終日)を開催しました。個人について考える事の大切さをイベントに参加した人全員が再確認しました。
オンライン上での開催ではありましたが、両国の学生は毎日5時間もの間ディスカッションを行い、非常に密度の濃い時間を過ごしました。Deep Cultureというテーマに基づき自己内省を行うという大変難しい内容のプログラムでしたが、参加者の学生が活発に自己について語っている姿が印象的でした。