2022年12月
AAEE バングラデシュ訪問
当機構代表理事関昭典教授、秘書加藤さわね、アシスタント望月千里は11月22日〜26日にバングラデシュの首都ダッカを訪ねました。
約4カ月間現地学生とオンラインで準備を重ね、ついに当機構史上初、オフラインでのバングラデシュプログラムの実施となりました。
本日よりバングラデシュでプログラムの内容を投稿していきます!
今回の投稿では、AAEEがバングラデシュとの交流プログラム実施に至った経緯をお話しします。
AAEEとバングラデシュの関係を語る上で一番重要な人物がジャミール・レザ・チュードリー教授です。
ジャミール・レザ・チュードリー教授のサポートがなければ、私たちが今回バングラデシュで交流プログラムを実施することもなかったでしょう。
ジャミール・レザ・チュードリー教授は、アジア太平洋大学ダッカ校元学長、ブラック大学元学長。
また、バングラデシュ人民共和国暫定政府の前大臣として、エネルギー鉱物資源省、水資源省を担当された方です。
関昭典教授とジャミール・レザ・チュードリー教授が出会ったのは8年前の2012年、バングラデシュ、アジアパシフィック大学学長室でのこと。
初めてお会いしたときに、バングラデシュで若者の国際交流をやりたいと話したところ、"協力は惜しまないから、いつでも連絡してくれ "と言ってくれたんです。
ジャミール・レザ・チュードリー教授は教育にとても熱心な方であり、その後AAEEのアドバイザーになってくださりました。
ノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌスさん、著名な児童文学者、教育分野の優れた実践者など、多くの素晴らしい人たちを紹介してくれました。
2014年、バングラデシュで開催された国際会議に招聘された代表理事は、"バングラデシュ日本青年交流プロジェクト "を近い将来開催したい。そして、両国の若者の友好関係を促進したい。"と聴衆に訴えたのです。 そこにいた全員が、大きな拍手を送ってくれました。
その後、プロジェクトチームを立ち上げ、交流プログラムの準備に取りかかりました。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、国の許可を得て初めてプログラムを開催するには、かなりの時間を要します。
しかし、ジャミール・レザ・チュードリー教授をはじめとする現地の素晴らしい方々のサポートにより、2015年に準備を終えることができ、2016年に初めてのBJEPを開催する予定でした。
ところが、2015年10月、バングラデシュで日本人1名が殺害されるとても残念な事件が起こりました。
この事件の後、日本の外務省はバングラデシュを渡航危険国の一つに指定しました。
AAEEのように政府から支援を受けている団体は、外務省の指示に従わなければなりません。
そして2016年、再びテロが発生し、プログラムの実施はさらに困難な状況となりました。
困難な時期でも、教授とは常に連絡を取り合い、「状況が落ち着いたら、プログラムを開催しよう」と、いつも話していました。
しかし、ジャミール・レザ・チュードリー教授は2020年6月に心臓発作のため、突然お亡くなりになってしまいました。
2020年8月に実施した初めての日本とバングラデシュの交流プログラム(コロナのためオンライン開催)はジャミール・レザ・チュードリー教授を追悼する意味もありました。
その後もコロナの影響でなかなか実施が難しかったオフラインプログラムをついに今回実施することができました。