2025年01月
2025年1月19日(日)に、オンラインにて「社会問題について話そう」シリーズの第二回勉強会を「労働と消費」をテーマに開催しました。今回は、当機構と深く関連する国の一つであるバングラデシュにおけるアパレル産業の労働と消費が抱える課題に焦点を当てて議論を深めました。
参加者の皆様には、事前にドキュメンタリー映像『Made in Bangladesh』を視聴していただきました。この映像は、バングラデシュのアパレル産業を取り巻く児童労働や、搾取されながら過酷な環境下で生計を立てる労働者の実態に迫るもので、勉強会ではこの内容を基に活発な意見交換が行われました。
勉強会では、バングラデシュと国内の労働問題に関する概要説明に加えて、2015年に発生したラナ・プラザ崩壊事故について学生アシスタントがプレゼンテーション形式で詳しく解説しました。さらに、バングラデシュのスラム街などで人々の生活や教育を支援するNGO、Switch Bangladesh Foundationの活動についても紹介しました。
今回の勉強会は、私たちにとって非常に身近なアパレル産業において、世界のどこかで劣悪な労働状況が存在すること、そして私たちが消費している製品がそうした環境で生産されている可能性を改めて認識する機会となりました。様々な商品を消費する際には、その選択に対して私たち消費者にも社会的責任が生じることを忘れずに、労働者を搾取しているブランドの消費を控えたり、労働者の労働環境改善について考えたりしながら、日々の消費活動を行っていくきっかけとなれば幸いです。参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。