一般社団法人 アジア教育交流研究機構

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2025年06月

《AAEE主催》永島郁哉先生を講師にお招きし、「社会問題について話そう」シリーズの「多文化共生を考える」の勉強会を3回にわたって開催しました

AAEEが定期的に開催している、「社会問題について考える」の第3回〜第5回勉強会を、島根大学教育学部附属教師教育研修センター特任助教永島郁哉先生を講師にお招きし、「多文化共生を考える」をテーマに、2025年2月23日(日)、3月22日(日)、6月15日(日)の3回にわたって開催いたしました。

勉強会の講師として講義をしてくださった島根大学教育学部附属教師教育研修センター特任助教永島郁哉先生、勉強会に参加してくださった参加者のみなさまをはじめ、勉強会の開催にご協力いただきましたみなさまに心より感謝申し上げます。

勉強会の詳細は以下ご参照ください。

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第三回 2月23日(日)20:00-22:00 オンライン 担当者:小島莞子、亀田青空 

 テーマ「多文化共生を考える〜入管収容施設の実態〜」 

 講師:永島郁哉先生(島根大学教育学部附属教師教育研修センター特任助教) 

 参加者16名(うち一般参加者10名、AAEE学生アシスタント6名) 

 

第四回 3月22日(日)20:00-22:00 オンライン 担当者:遊佐望、岩切優空 

 テーマ「多文化共生を考える〜日本に暮らす難民〜」 

 講師:永島郁哉先生(島根大学教育学部附属教師教育研修センター特任助教) 

 参加者16名(うち一般参加者9名、AAEE学生アシスタント7名) 

 

第五回 6月15日(日)20:00-22:00 オンライン 担当者:山﨑柚葉 

 テーマ「多文化共生を考える〜共生のポリティクス〜」 

 講師:永島郁哉先生(島根大学教育学部附属教師教育研修センター特任助教) 

 参加者11名(うち一般参加者6名、AAEE学生アシスタント5名) 

 

3回の勉強会は、中島京子さん作の小説「やさしい猫」(中公文庫)を参加者への事前課題として提示し、その小説を題材とした講義と参加者同士のディスカッションをメインに実施されました。

 

「多文化共生を考える」シリーズ第一回目の勉強会は、「入管収容施設の実態」 をテーマに行われ、「やさしい猫」での入管の描写や、名古屋入管のウィシュマさん死亡事件ともからめつつ、入管での人権侵害の実態や出入国在留管理庁の組織の在り方について議論を深めました。

 

第二回目は「日本に暮らす難民」をテーマに開催され、「やさしい猫」で描写されていた日本で暮らすクルド人の生活の実態についても絡めながら、難民申請の仕組みやその問題、日本に住む難民申請者が抱える問題について考えを深めるきっかけとなりました。

 

第三回目は「共生のポリティクスー多文化共生政策の矛盾と課題ー」がテーマとされ、総務省や法務省が展開する日本の多文化共生政策が、既存の日本社会のまとまりを維持したものに過ぎないという根本的な問題を学び、既存の制度からの「見えない排除」等についての議論を深めました。

 

三回とも、日本における「多文化共生」の実態や、その課題について理解する機会となったともに、様々なバックグラウンドを持つ参加者のみなさまとのディスカッションを通じて、多様な視点で日本社会における「共生」や「排除」についての議論を深めることができました。

 

「多文化共生を考える」シリーズの第四回勉強会は、9月後半~10月頭にオンラインで開催予定です。スクリーンショット 2025-08-12 22.53.22.png「外国人児童生徒と日本の教育」をテーマに、第一回〜三回同様、永島郁哉先生(島根大学教育学部附属教師教育研修センター特任助教) を講師としてお招きします。みなさまのご参加お待ちしております。

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