2021年05月30日
2021年5月16日(日)14:00-16:30に
外務省、JICA、東京経済大学国際交流委員会、ホーチミン経済大学(ベトナム)、A.A.E.E NEPALから後援をいただき、全編日英同時通訳のオンラインイベント、
「SDGs最後の10年をどう生きるか〜コロナ禍で自ら学びの場を創り出す学生たち〜」
を開催いたしました。
オンライン開催により、日本だけでなく世界に向けて発信する運びとなり、これまでのAAEE主催イベントの中でも、かなり大きな規模のイベントとなりました。
さらに全編日英同時通訳での開催という未経験の状況に悩まされながらも、試行錯誤を繰り返しての実現となりました。
世界的パンデミックにより、全てが止まってしまったかのように思える世界。
しかし今回発表してくれた学生たちは、そんなコロナ禍でもSDGsのゴール達成に向けて確実にはたらき続けました。
今回のイベントでは、彼らの活動報告とともに、ゴール達成までの残り10年を切った世界に向けて、心からの叫びを発信してもらいました。
第一部ではまず、オンライン勉強会プログラムのメンバーから、国内の多様性についての発表がありました。次に日本とネパールの学生による4ヶ月共同プロジェクトに参加した、当機構の代表である関昭典先生のゼミ生達からの発表です。彼らからは、言語の壁を伴う中での心の対話の重要性、難しさについてのメッセージがありました。そして最後に、アジア4ヵ国合同国際交流プログラムのメンバーから、多国間で共通のビジョンと問題意識を持つことの重要性についての発表がありました。
第二部では、社会の諸問題の解決のために、実際に行動を起こしてきた学生3名と関先生によるパネルディスカッションが交わされました。ここでは、SDGsの実践、そして持続可能な社会に向けた彼らの心の声を届け、彼らと参加者が共にSDGs目標達成までの残り約10年をどう生きるかについて考えました。
最終的に、26の国・地域から、300名を超える方々からの申込があり、当日は150名程度の方々にウェビナーにご参加いただきました。また、同時配信を行ったYouTubeとFacebookの再生回数は、現在(5/26)計744回となっています。参加者の方々からは、多くの感想やご意見をいただきましたので、以下でご紹介いたします。
(以下、参加者からいただいたメッセージ)
・他国の同年代の意見を聞くことができてよかった。
・SDGsについて、より考えるきっかけとなった。
・日本語だけでなく、英語でも伝えてくれたことがよかった。
・オンラインでバイリンガルイベントは初めてであり、学生からエネルギーをもらった。
・SDGsのために自分には何ができるのか、考えさせられた。
・「対話」から生まれる可能性の大きさを考えさせられた。
これらの感想をみるかぎり、参加者の方々に私たちのメッセージを確実に届けることができたと実感しています。
コロナ禍における学生達は、これまでのような学び方はできなくなりました。しかしむしろ、今だからこそできる学びがあるのではないでしょうか。私たちAAEEは、学生達が主体となって学びの場を創り続けてきました。今回のイベントで、このことを証明できたように思います。実際このオンラインイベントを通して、発表者も参加者も、大きな学びを得ることができました。
現在、SDGsという言葉で溢れかえる社会ですが、私たちはその「言葉」に振り回され、本質を見失ってしまってはいないでしょうか。世界に掲げられたゴールは、少し漠然とした、遠いもののように感じるかもしれません。しかし、この世界をより良くするために、私たちにできることは確実にあります。AAEEは、これからも一歩ずつ社会に変化をもたらしていきます。今後の活動にも、ぜひご期待ください。